人気料理研究家 富永紀子氏がプロデュース
香り高く美しい 心の豊かさをテーマにした飲む出汁「とみだし」日本の「出汁」文化を世界に
家庭料理の持つ力と魅力の発信へ
毎日の食事、そして食卓を囲む家族との時間。それは、当たり前のようで、かけがえのない大切な時間。家庭料理の持つ力に魅せられ、その魅力を発信をしていきたいと「和食」と「料理(COOK)」を組み合わせて名付けられた料理教室「わしょクック」。設立から今年で10年を迎えた。どんなときもぶれずに、描いた夢の実現に向けて進化を続ける「わしょクック」の原動力、そして今回発売する新商品を紹介する。
世界に広がる和食の輪
外国人向け料理教室「わしょクック」代表の富永紀子さんは、今年、家族で念願のニュージーランド移住を実現した。ここは、かつて夫と旅をした場所。その際、宿泊した夫婦経営のペンションで食べた家庭料理に心から感動したのだ。当時、外資系企業のマーケターとして忙しく働く毎日のなかで、「それは自分を変える瞬間だった」と富永さん。その頃からいつかニュージーランドに住みたいと夢を抱き続けてきた。またその経験は、家庭料理のもつ温かみ改めて気づかせてくれたもので、食事の時間が、感情や思い出を共有する大切な場であることを再認識させてくれた旅でもあった。その後、週末を使っては、友人や仕事仲間である外国人に日本の家庭料理を振る舞い、とても喜ばれた経験から、2014年に「わしょクック」を自宅でスタートさせる。「和食は火加減や下処理がとても大事、でも技術だけじゃない。心に残るうれしい時間、ほっとする時間を世界中の人と共有したい。」日本の家庭料理の魅力発信を形にした瞬間だった。現在では東京・神奈川・大阪の3つ教室で運営を行う。2017年には、一般社団法人外国人向け料理協会を設立。外国人に和食を教える事のできる認定講師の育成スクールを運営し、日本全国・海外で110のフランチャイズを開校し、今に至る。またニュージーランドへの移住に伴い、現地でも、わしょクック初の実店舗をオープンさせた。
アイディア次第で楽しみが広がる、あたらしい出汁
和食には欠かせない「出汁」。その工程は、かつおや昆布を使用し、時間をかけて丁寧にしなければならないなど、一見すると難しく感じられるもの。「わしょクック」では、そんな基本の出汁の取り方はもちろん、ちらしずしや巻き寿司といった定番人気のレシピに加え、精進料理といった本格的な和食も教えている。季節に合わせて、お正月に食べる御節に挑戦するレッスンなどもあるそうだ。参加する年齢層もさまざまで、家族で一緒に参加する者も多い。中でも、近年のキャラ弁人気は圧倒的だという。「和食をもっと身近に楽しんで、思い出をいっぱい作ってほしい。家族の一生の思い出にわしょクックが刻まれるのはうれしいこと」と話す、富永代表。
今回、10周年を機に新商品を発売することを決めた。その名も「とみだし」。工程に時間のかかる「だし」を、もっと気軽に使えるようにした2種類のだしだ。名前の由来は、富永代表の名前から取った「とみ」。そして、「豊富にある、満ち足りた」という意味合いのある「とみ」は、心も体も満たされる家庭料理との出会いの意味が込められている。基本の出汁の取り方を知っておくのもよし、楽しく気軽に出汁を楽しむのもまた良し。
2つのフレーバーで、きれいな色味が魅力のさくら味と抹茶味の2商品。見て楽しい、ふりかけてよし、飲んで美味しいと五感で楽しめる、あたらしい出汁だ。自分のアイデア次第で何通りもの楽しみ方ができる。こだわりの色味がとてもきれいで、人気レッスンであるキャラ弁づくりにも大活躍するに違いない。また、開発にあたっては、自身の料理教室でのこれまでの経験や生徒の皆さんのリアクションを反映した。だしそのものの持つうまみに加え、ふりかけたときの色、華やかさやサプライズ。料理を通じて語り合う楽しさも詰まっている。また、海外の食材事情を踏まえた「とみだし」の楽しみ方も研究中だという。


食べることは生きること、五感で感じて一生の思い出に
「家庭料理は、それを通じた家族や友人とのコミュニケーションを深める手段であったり、価値観、想いを伝えてくれる価値のあるもの」と話す、富永代表。食べることは生きること。富永さんを支える数ある思い出を振り返ると、食が関係している場面が多い。普段の何気ない食卓や家族との会話、母親の健康を気遣い作った料理の数々、いつも温かみある料理を作る義理の母との同居。すべてを五感で感じ、記憶している。これからは、アフタースクールに子ども向けの講座をスタートしたり、ニーズに合わせたコース展開にも挑戦していきたいという。家庭料理が教えてくれた経験を世界の皆さんと共有したい、「わしょクック」は、これからも挑戦を続けていく。
