“ときめき”を届ける、創業73年のグループ企業
1951年設立、今年で創業73年を迎える京南グループ。不動産会社に始まり、その後、東京都多摩地区を中心にガソリンスタンド業、洗車業、板金業などを経営。
グループ会社の一つである京南オートサービス株式会社は、東京都の永山に1000坪の敷地を構える板金工場であり、洗車事業としてドライブスルーの洗車洗い放題のサブスクリプションシステムを開発するなど、業界の常識を覆す多角化経営を展開し「メンテナンスに“ときめき”を」をモットーに掲げている。この度、その京南オートサービス株式会社がもつ高い塗装技術を注ぎ込んだ新商品が誕生した。
クルマの塗装技術をお土産に。飾って楽しむ Japan Art Knife
開発主である京南オートサービス株式会社、代表の田澤孝雄氏は、大手電機メーカーで弁理士として勤務をしてきたという異色のキャリアだ。異業種出身ならではのアイデアにあふれた人物。「2代目お坊ちゃん社長の会」を立ち上げ、代表も務める。
京南オートサービスの技術力は、業界でもトップレベルで、テレビや雑誌など各種メディアでも取り上げられている。損害保険会社各社からの多数の修理依頼はもちろん個人からの信頼も厚く、その技術の高さからテレビ局の大道具が技術を学びに研修に訪れたほど。
近年、世界中の自動車メーカーが自動運転技術の開発を進めるなか、あらゆる箇所に内蔵されたセンサーが常に正確に作動する必要がある。車の性能が大幅に向上していくと同時に、修理全般の技術も進化していかなければいけない。「修理というのはただ元に戻すのではなく、見たときに修理をしたのかどうか分からないように見せること。私たちの持つ、ミリ単位のデジタル修理を可能にする『3Dデジタル板金』技術と塗装技術はそれを実現できる」と田澤代表。同社では、常に技術開発を行い、確かな修理実績を獲得してきた。そして、この京南オートサービスの持つ技術力をもっと皆に知ってもらいたい。


芸術的な塗装技術「KYONAN Painting」
驚くほど細かな作業を必要とするこの技術を、より小さいもので表現できないかというのが、この商品「Japan Art Knife」が生まれた原点だ。京南オートサービスが持つ車の塗装技術、その名も「KYONAN Painting」を施した、飾って楽しむデザイン包丁。通常、車という広い面を塗装し修理を行うと、ほんの少しの違いでも目立ちやすく指摘されがちだ。よって、車体の修理には❝芸術❞と呼べるレベルの技術が求められる。今回は、その芸術を一つの包丁の表面に落とし込んだ。これこそが、今までになかった❝日本車の塗装技術を持ち帰ることのできる❞日本のお土産だ。しっかりと定着した艶ある発色。同じ色でも、何層にも塗り重ねて出す色の深み。描かれる図柄は、和柄や浮世絵、桜や紅葉といった日本の伝統模様や風景。その一つひとつが、車の塗装技術をもって繊細に描かれている。表面の艶は眺めるだけで美しく、まるで車のボディーを触るような感覚。また、あえて両面に異なるデザインを描くことで、インテリアとしても長く楽しめる工夫を取り入れた。
日本の旅行の思い出に、家族旅行の思い出に、何年経っても美しく保たれる「KYONAN Painting」の技術。今後は、名前やメッセージを入れられるようにするなど、カスタマイズも可能にできたらと構想を膨らませている。ぜひ思い出とともに、世界各国へ連れて行ってほしい。そして、長く大切にされる商品であってほしい。インテリアとして飾り、心ときめくものであってほしい。そして、同社としては、この商品をきっかけに、世界中からの旅行者、芸術表現に興味のある方、技術者など、わくわくする接点を作っていけたらと今からとても楽しみにしている。
日本にもっとメンテナンス文化を
京南グループが一番大事にしている考えは、メンテナンス文化をより定着させること。直せるものは直して大事に使う。“メンテナンスでときめき”を世界中に届けたい。「現場では、非常に高い技術をもった職人たちが日々修理にあたっていて、この「Japan Art Knife」という商品を通して、京南オートサービスの技術はもちろん、日本車の世界、修理工場にも興味を持ってもらえると嬉しい」と社長の田澤氏。ゆくゆくは、京南オートサービスの塗装技術を見学できるツアーなども実現できたらと夢を描く。「これからは、ひとつの事業を深掘りして、1を100にしていくような経営もしていきたい。どんなことにも真面目に取り組み、しっかり続けていくと、きっと誰かが見つけてくれる。2代目を職業としてしっかりとやりきり、次に繋げたい」と将来へ向けたさらなる展望を語る田澤代表。ただの車屋じゃない、会社の持つ可能性を最大限にかつ積極的に発信する京南グループの姿勢に心がときめいた。

代表取締役 田澤 孝雄氏